Uncategorized

「単品ダイエット」は危険!短期間で痩せるけどそれはリバウンドを自分で作り出す作業だった!手を出してはいけない3つの理由

ふくのの

献立作成歴10年以上の管理栄養士。 高校時代無謀なダイエットを行い失敗したのが、管理栄養士を志したきっかけ。 ダイエットに悩む人に正しい栄養とダイエットの知識を伝え、誤った知識によるダイエットの苦労をすることなくダイエットに成功してほしい!そして理想の自分になって人生を楽しみつくして欲しい!

いよいよ今年も夏が近づいてきました。

そうなるとどうしても気になる「体型」。

「あと3㎏痩せたい」「水着を着たい」

そんな気持ちから、ついつい手を出してしまうのが「単品ダイエット」ではないでしょうか?

実は私も、過去に何度もやったことがあります。

りんごダイエット、いちごダイエット、バナナダイエット、卵ダイエット、流行ったらとりあえず飛びついてはすぐに少し痩せて、でも結局お腹が空いてドカ食いしてリバウンドを繰り返していました。

そのたびに、「なんで私は続けられないんだろう」「意思が弱いからだ」と自分を責めては自己否定を繰り返していました。

しかし、本当に悪かったのは、「やり方」だったのです。

この記事では、単品ダイエットがなぜ危険なのか、そしてどうすれば心も体も元気に健康的に痩せられるのかをわかりやすく解説していきます。

今年の夏こそ、「自分を大切にするダイエット」で心から楽しみませんか?

単品ダイエットが危険なわけ① 栄養不足で体がどんどん弱っていく

単品ダイエットの最大の落とし穴は、栄養が圧倒的に足りなくなることです。

たとえば、りんごダイエット。

「1日1個のりんごは医者を遠ざける」という西洋のことわざかあるくらい健康に良い果物として知られていますが、カリウムや食物繊維、各種ポリフェノールなどさまざまな栄養素は含まれるものの、たんぱく質はほぼ含まれていません。

バナナだけ、いちごだけ、ゆで卵だけ、などどんな単品にもそれぞれの得意分野しかありません。

それぞれいいものは含まれていても、この世にはこれだけ食べればOKという完全な食品は存在しないのです。

私たちの体はとてもすばらしく良くできていて、毎日「代謝」や「修復」を頑張ってくれています。

それを順調に行うために、五大栄養素(たんぱく質・脂質・炭水化物・ビタミン・ミネラル)がバランス良く必要なのです。

これが、子どもの頃から言われてきた、「バランス良く食べましょう」と言われる理由です。

単品ダイエットをすると、このバランスが著しく崩れます

この五大栄養素のどれか一つでも欠けると、

・疲れやすい

・代謝が落ちる

・肌がカサカサ

・髪はパサパサ

・イライラして集中できない

という「なんとなく不調」の状態となります。

そして一番怖くて危険なことが、筋肉が減ってしまうことです。

単品ダイエットで短期的に体重が減っても、それは一番落ちて欲しい「脂肪」でなく、美と健康のためにとても大切な「筋肉」や「水分」

つまり、いらないものは落ちないで、必要なものが落ちてしまった状態です。

そうなると、見た目も筋肉が少ないことでメリハリのない細いだけの体、そしてリバウンドしやすい「燃えないボディ」になったりします。

こういった事態を招く単品ダイエットは、一時的には痩せても、結は体を壊してしまう危険なダイエットなのです。

単品ダイエットが危険なわけ② 心とホルモンバランスが崩れてさらに太りやすくなる

単品ダイエットをしていると、体だけでなく心も辛くなっていくのを感じたことはありませんか?

「またりんご…飽きたな」

「みんなは美味しいもの食べているのに」

「でも我慢だ!やせるため!」

実はこれは気持ちの持ちようでも意思が弱いからでもないのです。

食事が偏ることで、脳やホルモンが不安定になってしまうのが原因なのです。

我慢が限界に達すると「ドカ食いスイッチ」がONに!

食べたい気持ちをずっと我慢していると、脳は「命が危険だ!」と感じて、食欲を増やすグレリンというホルモンを出します。

グレリンは別名「空腹ホルモン」と呼ばれていて胃から分泌されるのですが、脳の視床下部に働きかけて「お腹がすいたよ」とサインをだします。

そうすることで食べ物を探したり食べたくなる気持ちが強くなるのです。

そうすること、ちょっとしたきっかけで

・甘いものをドカ食い

・脂っこいものドカ食い

ドカ食いしてしまってから自己嫌悪

だけど、この現象は、食べ物を制限されて飢餓状態による命の危機を感じた体が効率よく危機回避するために、高カロリーで命が助かる栄養源である「糖」「脂肪」を求める「生きるための本能」から起きることなのです。

意思が弱いからでなく、体が生きようとしているだけなのです。

心の乱れはホルモンにまで影響

単品ダイエットは、ストレスホルモンであるコルチゾールを増やしやすいとも言われています。コルチゾールが増えると、

・脂肪がつきやすくなる

・特にお腹周りに脂肪がつく

・睡眠の質が落ちることでさらに太りやすくなる

しかも女性の場合は、女性ホルモン(エストロゲン・プロゲステロン)のバランスが乱れ、

・生理周期が狂う

・気分の波が激しくなる

・肌や髪が荒れる

など女性らしさにまで影響を受けてしまいます。

つまり、単品ダイエットをして体重を減らすことはキレイと健康から遠ざかってしまっていることなのです。

単品ダイエットが危険なわけ③ 一時的な成功が長期的失敗を作る

単品ダイエットの怖いところは、「一瞬は結果がでる」ところです。

だからこそ、「これでいける!」と思ってしまいやすいのです。

減ったのは「脂肪」じゃなくて「水分」と「筋肉」。

最初の数日は体重がストンと落ちますが、それは体から「水分」や「糖のストックであるグリコーゲン」が減っているだけなのです。

脂肪はそんなにすぐには落ちません

さらに栄養不足が続くと、体は筋肉を分解してエネルギーに変えようとします。

筋肉が減ると、基礎代謝という何もしなくても消費するエネルギーがどんどん下がってしまいます。つまり少量食べても太る体質になってしまうのです。

そしてリバウンド

食べる

我慢して我慢して、心も限界になると、ドカ食いして落ち込み、また違うダイエットへという負のサイクルに突入…は、痩せにくく太りやすい体質になってしまいます。

実際、「昔はすぐに痩せたのに、最近は全然痩せない」という人は、このダイエットの繰り返しによって代謝が下がっていることがとても多いのです。

短期的に痩せたら嬉しい。

でも、その裏で結局リバウンドしてじわじわ体も心も壊れていくなら…?

本当に大切なのは、「無理なく続けられて、キレイにやせられる方法」を選ぶことです。

「今だけ」じゃなく、「ずっと元気で笑っていられる自分」のために、ダイエットのやり方を選びなおしてみませんか?

じゃあどうすればいいの?バランス重視で一生もののダイエットを!

「単品ダイエットが危険なのはわかった。でも夏までに痩せたいよ~!」

その気持ち、めちゃめちゃよくわかります!

だけど、リバウンドを繰り返した私が言えるのは、「急いで無理するダイエットほど、本当は遠回りだし太りやすい体質を、苦労と我慢を自分でして自分で作る」ってことです。

本当に大切なのは、「我慢するのでなく、楽しんで細く長く続けられる心地よいダイエット」を習慣として定着させることです。

バランス良い楽しい食事こそが、痩せ体質を作る!

食べない我慢するダイエットじゃなくて、「ちゃんと食べるダイエット」が結局は一番痩せやすく、リバウンドとも無関係でいられます。

ご飯やパンなどの主食(体内でエネルギー源になります)、

肉や魚、卵、豆腐などの主菜(たんぱく質が多く含まれていて、筋肉や骨など体を作るもとになります)、

野菜やきのこ、海藻などの副菜(ビタミン・ミネラルが多く含まれていて体の調子を整えます)

汁物(水分補給のほかミネラルなど足りない栄養素を補います)

とそろえるとバランス良い献立になります。

いきなり完璧にバランス良い献立を目指さなくても「昨日よりちょっと意識できた♪」の積み重ねをほんの少しずつでいいのです。

痩せるためだけじゃなく、おいしく楽しく心地よく食べて自分を大切にすることの繰り返しが未来の健康とキレイを作ってくれますよ!

まとめ 単品ダイエットはもう卒業!

単品ダイエットをすることは栄養不足を引き起こし、我慢を重ねることでリバウンドを引き起こします。

大切な筋肉が減り、体と心に負担と心配をかけることは、長い目で見た時には我慢して耐えた挙句に自分で自分を太りやすい体質に作り替えているような危険なものでした。

この負のサイクルか抜け出して、これからはおいしくバランス良く食べて楽しく健康で美しい体作りをしていきましょう!

  • この記事を書いた人

ふくのの

献立作成歴10年以上の管理栄養士。 高校時代無謀なダイエットを行い失敗したのが、管理栄養士を志したきっかけ。 ダイエットに悩む人に正しい栄養とダイエットの知識を伝え、誤った知識によるダイエットの苦労をすることなくダイエットに成功してほしい!そして理想の自分になって人生を楽しみつくして欲しい!

-Uncategorized