
「手っ取り早くやせたいんです。だから、食べなきゃいいんですよね?」
その気持ち、すごくよくわかります。
かつて高校時代にダイエットに激しく失敗した私も、そう思っていました。
“ほぼ断食”でその上プールで泳ぐという過酷なダイエットに挑み、体重が減っていくたびに「よし、痩せてきている☆」と思っていました。

でも──
その後に待っていたのは、恐ろしいリバウンド地獄。
体も心もボロボロになり、せっかく減った体重は、あっという間に元通りどころか“前より増えるという、恐ろしいリバウンド地獄を経験したのです。
その体験から栄養学を学びたいと管理栄養士を志し、管理栄養士として10年以上、栄養や健康の知識を持ちながらも、自分自身のダイエットでは数々の失敗をしてきました。
自分のこととなると「早く痩せたい」との焦りから正しい判断ができなくなり、苦しいダイエットに走りがちな性格だったからだと今なら分かります。
そして気づいたんです。
「知っている」だけでは、やせられない。
本当に大事なのは、“失敗しない仕組み”を知ることだったんだと。
食べないダイエットは、一見早く結果が出るように見えて、実は一番の遠回り。
まさに骨折り損のくたびれもうけ体験。
やせたい人こそ、“ちゃんと食べる”ことが大事なんです。
この記事では、「手っ取り早くやせたい」あなたにこそ知ってほしい、
人生レベルで見れば一番の近道になる“正しいやせ方”を、私の体験とプロの視点からお伝えしていきます。
ダイエットこそ、急がば回れなんです。一緒に、本当にキレイにやせましょう✨
食べないダイエットが“手っ取り早くやせる”と思われるワケ

「やせたいなら、食べなければいい」
この考え方、シンプルで分かりやすいですよね。
実際、極端に食べる量を減らせば、体重はみるみる落ちていきます。
1週間で−2kg、なんてことも夢じゃない。
だけど、それって本当に「脂肪」が減った結果でしょうか?
答えはNO。
急激な体重減少の多くは、「水分」や「筋肉」が減っているだけなんです。
脂肪1kgを燃やすには、約7,000kcalの消費が必要。
そんなにすぐには燃えません。
しかも、筋肉が減ると代謝は落ち、冷えやすく、疲れやすくなり、
ますます「太りやすく、やせにくい体」になっていきます。
つまり、“食べない=手っ取り早くやせる”は幻想なんです。
私たちの体は、生きるために栄養を必要としています。
食べないと、脳は「飢餓状態だ!」と判断し、緊急警報を出して脂肪を溜め込もうとします。
とめどない食欲で食べさせて体を太らせ私たちを死なせないようにするためです。
これが、食べないダイエット後必ず襲ってくる“リバウンド地獄”の正体なんです。
私が経験した“リバウンド地獄”のリアル

「食べなければやせる」と信じていた私。
最後の一週間は切羽詰まりすぎてダイエット置き換えココアだけで三食を済ませる…
そんな“ほぼ断食”のような生活をして自分を追い込みました。
確かに、体重はスルスルと落ちていきました。
鏡の前の自分に「やった!このままいけるかも」と期待したのを、今でも覚えています。
でも、すぐに異変が起きました。
- 常にフラフラして、立っているのもしんどい
- とにかく空腹で、頭の中が「食べたい」でいっぱい
- そして、ある日限界がきて、ドカ食い…
その結果、たった数日で体重は元通り。
いや、それ以上に増えていました。
「あんなに頑張ったのに…」と、日に日に太っていく自分の姿に嫌悪感でいっぱいでした。
我慢しすぎて飢餓状態を自分で作り出した私は、太ったばかりでなく、自分の意思で食べる量をコントロールできなくなって
常に食べすぎるという恐ろしい期間がしばらく続いたのです。

しかも、見た目と体重が増量するだけでなく、自己肯定感は逆に低下し続け、心もボロボロ。
「やっぱり私は意志が弱い」「食べるのを我慢できない自分はダメだ」
そんな自己嫌悪の沼に、ずぶずぶ沈んでいったのです。
でも、今ならはっきり言えます。
悪いのは私じゃなかった。
“食べないダイエット”という仕組み自体が間違っていたんだ。
そのことに気づけたからこそ、私は“食べながらやせる”方法にシフトし、
ようやく、心も体もラクに痩せられるようになったのです。
そしてこの体験を伝え、もう私のような辛い思いをして人生遠回りする人を減らしたいと強く願っています。
手っ取り早くやせるには、むしろ「食べる」が正解!
「えっ?やせたいのに“食べる”?」
そう思ったあなたにこそ伝えたいんです。
やせるには、“食べながら燃やす体”をつくることが、実は一番の近道なんです。
一度に約7,000kcalの赤字を作ろうとするのでなく、一日300kcal~500kcalの赤字を日々積み重ねることが大切です。
人間の体は、食べた栄養をもとに代謝し、体温を上げたり脂肪を燃やしたりしています。
つまり、食べなければ、代謝が止まり、脂肪も燃えにくくなる。
特に大事なのが「たんぱく質」。
筋肉の材料になり、代謝のエンジンを支える栄養素です。
これが不足すると、筋肉が落ちてどんどん燃費の良すぎる体に…。
車でいうと燃費が良すぎるとガソリンを食いませんよね。
人間も燃費が良いと少ない食料で太れるようになってしまうのです。
さらに、「食物繊維」や「ビタミン・ミネラル」も欠かせません。
腸を整え、老廃物を出し、脂肪を燃やすスイッチを押してくれるからです。
そして、「よく噛む」ことも大事なポイント!
噛むことで満腹中枢が刺激され、自然と食べすぎを防げます。
さらに、内臓が活性化し、消化・代謝がスムーズになります✨
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食べながらやせる、おすすめ習慣3選
「じゃあ、実際どうすればいいの?」
そんなあなたのために、管理栄養士の私が“今すぐできる”おすすめ習慣を3つ紹介します✨
どれも簡単なのに、代謝UP&ドカ食い防止に効果バツグン!
① 朝食にスープ×たんぱく質で代謝スイッチON

朝は体温も代謝も低い状態。ここで何も食べないと、一日中“脂肪を燃やせない体”になります。
温かいスープ(味噌汁や野菜スープ)に、たんぱく質(ゆで卵・豆腐・サラダチキンなど)をプラスして、朝から燃える体にスイッチオン!
② 夜ごはんは20時までに、順番を意識して食べる
夜遅い食事は脂肪に直行しがち。できれば20時までに食べ終えるのが理想◎
食べる順番は「野菜→たんぱく質→炭水化物」が基本!
血糖値の急上昇を防ぎ、太りにくい食べ方ができます。
③ よく噛むだけで満腹感&代謝UP
早食いしてると、脳が「お腹いっぱい」と感じる前に食べすぎてしまいます。
まずは10秒噛むことから、一口30回を目指して、ゆっくり食べるだけで、満足度はぐんとUP。
唾液の分泌や内臓の動きも活性化し、自然とやせ体質になれます♪
「食べない」じゃなく、「賢く食べる」
これが、ラクに続けられてリバウンドしない秘訣です✨
まとめ
「手っ取り早くやせたいから、食べない」
──その気持ちは、痛いほどわかります。
でもそれは、リバウンド地獄への最短ルート。私が高校時代、身をもって体験した地獄です。
本当に私みたいに軽い気持ちで足を踏み入れたら数年帰ってこれないで人生を大幅に無駄にするので、お願いなのでやめてくださいね‼
“食べない”ことは、体にも心にも負担が大きく、続きません。
一時的に体重が落ちても、代謝は落ち、やせにくい体を自分で苦労して作り上げるだけ。
そしてまたリバウンドして…結局「遠回り」になってしまいます。
でも、“食べながらやせる”方法なら大丈夫。
リバウンドなし、ストレスなし、栄養バランスばっちりで、ちゃんと続く。
それが、人生単位で見たときに一番の近道なんです。
今日からできる“やせる食べ方”、始めてみませんか?✨