
「今日から痩せる!」と決意したのに、数時間後にはお菓子を食べてしまい自己嫌悪…。そんな経験はありませんか?
ダイエットは気合いや根性など精神力だけで乗り切ろうとすると、どうしても“三日坊主”になりがちです。
でも安心してください。
三日坊主は“意思が弱いから”ではなく、脳や習慣の仕組みを知らないだけ。
正しいやり方を知れば、誰でも続けられるようになります。
この記事では、管理栄養士の立場から「ダイエットを三日坊主で終わらせない方法」をわかりやすく解説します。
小さな一歩から始めて、自己肯定感を育てながら、無理なく続けられるダイエット習慣を一緒に作っていきましょう。
なぜダイエットは三日坊主で終わってしまうのか?
「よし、今日から痩せる!」と決意したはずなのに、数日どころか数時間で挫折してしまう…。
これは意思が弱いからではなく、いくつかの“仕組み”が関わっています。
意思の力だけに頼るのは限界がある
私たちの脳は、一日に使える「意思のエネルギー」が限られています。
強い決意でスタートしても、仕事や家事、日常のストレスでそのエネルギーはどんどん消耗され、夕方や夜には誘惑に負けやすくなるのです。
「完璧主義」が逆に失敗を招く
「毎日運動30分!」「お菓子は一切禁止!」など、完璧を目指すとハードルが高すぎて続きません。
ちょっとでもできなかった自分を責め、「どうせ無理」と投げ出してしまう原因になります。
脳は変化を嫌う性質を持っている
脳は本能的に“今まで通り”を安心と感じるため、急激な変化には強い抵抗を示します。
極端な食事制限や生活の急な変更は「危険」と判断され、無意識に元の習慣へと戻そうとするのです。
三日坊主にならないための具体的な方法

ダイエットを続けるコツは「根性」や「強い意志」ではなく、仕組みを整えることです。
ちょっとした工夫で、挫折を防ぎながら自然に続けられるようになります。
小さな小さな習慣から始める
「毎日ランニング!」よりも「ベジファーストから始めてみる」「寝る前にストレッチ1分」など、小さな行動から始めるのがポイントです。
小さな成功体験を積み重ねることで、自信と習慣が育っていきます。
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行動をトリガーに結びつける
脳は「いつもの流れ」があると行動しやすくなります。
たとえば「歯磨きの後にスクワットを3回」「お風呂上がりにストレッチ」など、既にある習慣と新しい行動をセットにすると忘れにくくなります。
ごほうびシステムで脳を味方につける

人の脳は「快楽」によってやる気を感じる仕組みがあります。
好きな音楽を聴きながら運動する、1週間続けたら欲しかったコスメを買うなど、小さなごほうびを設定することで、楽しみながら継続できます。
無理のない「痩せ日リズム」で続ける
「毎日絶対に!」と考えるとプレッシャーになります。
週のうち2〜3日を“痩せ日”として軽めの食事や運動を取り入れ、他の日はゆるく過ごす。
メリハリをつけることで精神的な負担が減り、長く続けやすくなります。
気持ちが折れそうになったときの対処法
ダイエットは順調な日ばかりではありません。
「昨日はお菓子を食べすぎちゃった…」「運動をサボってしまった…」そんな日は誰にでもあります。
大切なのは、失敗したときの立て直し方です。
挫折しても「リセット」できれば問題なし
一度食べすぎたからといって、今までの努力が一瞬で水の泡になるわけでは決してありません。
「今日は一休みしたけど、明日また再スタートすればいい」と考えることが、長続きの秘訣です。
そして食べると決めたら、罪悪感は手放してとことん楽しんで食べましょう😄
自己嫌悪ではなく「なぜできなかったか」を分析する
「意志が弱いからダメだ」と責めるのではなく、
「夕方にお腹が空きすぎたからお菓子を食べた」「家に常備していたからつい手が伸びた」など、原因を客観的に分析しましょう。
次に同じ場面がきたときの工夫(例:低カロリーのおやつを常備)につなげられます。
仲間やSNSでゆるくシェアする
一人で頑張ろうとすると、挫折したときに気持ちを立て直すのが難しくなります。
「今日はできなかったけど明日はやる!」とSNSや仲間にゆるくシェアすることで、応援の言葉や共感が返ってきて前向きになれます。
管理栄養士がすすめる「続けやすい習慣」

ダイエットは一時的な我慢ではなく、毎日の習慣を心地よく整えていくことが大切です。
ここでは管理栄養士の立場から、誰でも取り入れやすいおすすめ習慣をご紹介します。
朝・昼はしっかり、夜は軽めに
「食べすぎ=太る」だからと1日中食事を減らすと、空腹やイライラで続きません。
朝と昼はしっかり食べて、夜は消化の良いものを軽めにすることで、ストレスを減らしながら自然にカロリーコントロールができます。
噛みごたえのある低カロリー副菜をプラス
野菜・海藻・きのこは低カロリーで噛みごたえもあり、満腹感が持続します。
たとえば「わかめの酢の物」「きのこのマリネ」「切り干し大根の煮物」などを常備しておくと、無理なく食べすぎ防止につながります。
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温かいスープやルイボスティーで満足感をアップ
冷たい飲み物より、体を温めてくれるスープやノンカフェインのルイボスティーがおすすめ。
体が温まるとリラックス効果もあり、「食べたい欲求」が自然と落ち着きます。
まとめ

ダイエットが三日坊主で終わってしまうのは、意思が弱いからではなく、脳や習慣の仕組みを知らなかっただけ。
完璧を求めすぎず、小さな工夫を積み重ねれば、誰でも無理なく続けられます。
- 小さな習慣から始める
- 行動をトリガーに結びつける
- ごほうびで脳を味方につける
- 「痩せ日リズム」でゆるく続ける
こうした工夫を取り入れることで、「続けられない私」から「続けられる私」へと変わっていけます。
もし今日うまくいかなかったとしても、それは失敗ではなく次の一歩へのヒント。
大切なのは「できなかったこと」より「また始められる自分」に気づくことです。
あなたもぜひ、楽しみながらダイエットを習慣に変えて、自己肯定感を育てていきましょう✨