
「気づいたら痩せてた」経験、ありますか?

「ダイエットしてるつもりはなかったのに、いつの間にか痩せていた」
実はこの“つもりがないのに痩せる”状態こそ、ストレスもリバウンドもなく体重を落とす、もっとも理想的なダイエット方法かもしれません。
30年近く万年ダイエッターのこの私も過去に、まさにそんな夢のような自然に痩せるという経験が人生で2回だけありました。
【体験談】バイトや仕事がハードすぎて、気づいたら痩せてた!

学生時代や社会人になってから、バイトや仕事が忙しくて朝から晩まで動きっぱなしだった時期。
気づいたら、食べるより動く方が多くなっていました。
- 帰ってきたら疲れてすぐ寝る
- 「食べたい」より「眠い」が勝つ
- お菓子もお酒も欲しくならない
そんな日々を過ごしていて、ある日なんの気なしに体重計に乗ったら、するっと3㎏くらい体重が減っていたんです。
自分にとって珍しい出来事だったので、一瞬病気になったのかと心配しました。
でも冷静に振り返ると、活動量が半端なかったことに思い当たりました。
そしてそのときは、ダイエットに対してストレスを感じたり我慢したりしていませんでした。
「頑張ってないのに痩せてる」って、最高じゃないですか?✨
人は「制限」されると逆に執着する生き物
ここで知ってほしいのが、脳の性質です。
例えば、
- 「甘いもの禁止」すると余計チョコが食べたくなる
- 「夜は食べない」と決めると、寝る前にお腹が空いて眠れない
これはほんとにダイエットあるあるですが、人は「制限」されると逆に執着してしまう脳の仕組みがあるからなのです。
【脳科学で解説】「ダイエットしなきゃ!」が太るスイッチになる理由
① 「ダイエット=ストレス」と脳が認識する

「痩せなきゃ」「食べちゃダメ」と自分にプレッシャーをかけると、脳はそれをストレスとして受け取り、ストレスホルモン「コルチゾール」を分泌します。
このホルモンには以下のような働きがあります。
- 食欲を増進させる(特に甘いものや脂っこいもの)
- 脂肪をためこみやすくする(特にお腹まわり)
- 血糖値を上げやすくする
つまり、「ダイエットしなきゃ!」と意識するほど、体は太りやすくなってしまうんです。
② 禁止されると、脳の「報酬系」が暴走する

「甘いもの絶対禁止!」のような強い制限は、脳の報酬系(ドーパミン系)を刺激します。
するとどうなるか?
- 禁止されたものへの欲求がどんどん強くなる
- 我慢すればするほど、それを食べたときの快感(=脳の喜び)が倍増してしまう
- 結果、一度食べると“止まらない”状態になりやすい
これがいわゆる「我慢→ドカ食いのリバウンド現象」。
禁止されればされるほど、執着は強くなるのです。
③ 「痩せなきゃ脳」は過去の失敗を思い出す
脳はネガティブな記憶を優先して保存する性質があります。
そのため、「またダイエット失敗するかも…」と不安になったとき、過去の失敗経験を思い出してしまい、自信喪失→自己嫌悪→やけ食いという悪循環に陥りがちです。
▶ 結論:脳は「快適」「自由」が大好き!

脳は「無理・我慢・強制」が苦手で、「快適・楽しい・自由」が大好きなのです。
- 無理・我慢・禁止→脳がストレスを感じて太りやすくなる
- 楽しい・自由・ご機嫌→脳が安心して自然と痩せやすくなる
痩せたい一心で頑張ってやっていたことが逆効果だったなんて…
卒倒レベルの驚きでした。
30年前に知りたかった。もっと早く知りたかったです。
つまり、ダイエットに見せかけた“苦行”は、逆効果!
むしろ、「痩せなきゃ!」と気負うよりも自然に動いたり、好きなことに夢中になったり「ご機嫌な日常」が、脳にとっては最高の痩せスイッチになるのです。
脳の仕組みに沿って、自分をご機嫌にすることが、痩せるための近道であり自然に痩せる方法なんです。
痩せてる人が“自然に”やっていることとは?
万年ダイエッターでダイエットについて人一倍関心のある私は、痩せている人にインタビューしたりするのですが、こんな答えが返ってくることが多いです。
- 「特にダイエットは意識していないよ」
- 「食べたい時に食べたいものを食べる」
- 「ゴロゴロしてるよりは活動している方が好き」
そうです。彼女らは“頑張ってない”んです。
- 生活の中に「自然に体を動かしている」
- お腹が空いたときに、適量を食べる
- 食べることより、趣味に没頭している
つまり、「無理せずご機嫌に生きる」ことが、自然に痩せるコツなんです。
「自然に痩せる」ために、今すぐできる4つの方法
「ダイエット中」という言葉をやめてみる
ダイエット中じゃなく、「自分を整える習慣中」と言い換えると、心がフワッと軽くなります。
好きなこと・夢中になれることを日常に増やす

趣味に熱中するなど心が満たされると、過食のきっかけも減ります。
ゆるく動く習慣を取り入れる
頑張らない程度に、楽しむ程度に、通勤・買い物・掃除など、日常の動きにプラスするイメージで少し運動量を増やすの取り入れやすいです。
ゲームしながらゆるっと運動するのも、ゲームに夢中になっている間に汗だくになっていたりするのでおすすめです。
「食べていいよ」と自分に許す
禁止されていないと、自然と食欲も落ち着きます。
まとめ:自然に痩せる方法とは「ご機嫌で生きる」こと

「自然に痩せる方法」とは、実は“頑張らないダイエット”なのです。
・よく動き
・よく笑い
・よく眠り
・食べたいときに、体が欲しがるものを適量食べる
このシンプルなサイクルが回り始めたとき、体も心も軽くなっていきます。
だからこそ、「我慢しなきゃ」「こうすべき」を手放して、おいしく食べることを楽しみ、趣味を楽しみ、運動を楽しみ