
「痩せたい」と思う理由は、人それぞれ。
「もっとキレイになりたい」「洋服をかっこよく着こなしたい」
──もちろんそれも大切な願いです。
でも実は、「ダイエット」は見た目以上に、体の内側が健康になることにとってものすごく大事なことです。
無駄な脂肪が溜まると、知らず知らずのうちに血管が詰まり、心臓や脳に負担をかけてしまうことがあるんです。
私たちの体は、摂取した栄養素で構成されていて、適切な運動によって
その機能が維持・調整されています。
暴飲暴食や運動不足で体重が増えるのは、一時的な“見た目だけの嬉しくない変化”だけではなく、
“未来の健康”にじわじわとダメージを与えているサインかもしれません。
だからこそ、正しい知識で食事と運動を見直してみませんか?
この記事では、脂肪が体に及ぼす影響から、ダイエットで健康になる方法までを、
やさしく、わかりやすく、管理栄養士の視点でお届けします✨
脂肪が体に与える悪影響
◆ なぜ脂肪が増えると体に悪いの?

脂肪には「皮下脂肪」と「内臓脂肪」の2種類があります。
皮下脂肪は皮膚の下につく脂肪ですが、より注意が必要なのが内臓脂肪。
腸や肝臓の周りに蓄積するこの脂肪は、生活習慣病のリスクを高める“厄介者”なんです。
内臓脂肪が増えると、脂肪細胞から炎症物質や、悪い働きをするホルモンが放出されて、
- インスリンの効きが悪くなる(=糖尿病のリスク)
- 血圧や血中脂肪が上昇する(=高血圧・高脂血症)
など、様々な不調を招きます。
特に見た目は普通でも、内臓脂肪や体脂肪率が多い「隠れ肥満」は要注意です。
◆ 肥満と関係の深い病気
内臓脂肪型の肥満が関与する病気は以下のとおりです👇
- 動脈硬化
- 高血圧
- 脂質異常症
- 2型糖尿病
- 脳梗塞・心筋梗塞
さらに、認知症や一部のがんとの関連も報告されており、
肥満は見た目だけの問題ではなく、“全身病”と考えられるようになっています。
◆ 暴飲暴食でたまる“悪玉コレステロール”の行方

脂っこい食事や甘い物を多く摂ると、血液中の悪玉(LDL)コレステロールが増えます。
この悪玉コレステロールが血管の内壁にへばりつくと、「プラーク」という塊ができます。
プラークが大きくなると血管が狭くなり、やがて破裂して血栓ができ、
心筋梗塞や脳梗塞といった、命に関わる疾患を引き起こす危険性があるのです。
健康的に痩せるとどう変わる?
◆ 血管の状態が劇的に改善する
健康的なダイエットで脂肪が減ると、
- 悪玉コレステロール(LDL)が減る
- 善玉コレステロール(HDL)が増える
- 血糖値や血圧が安定する
といった効果が期待できます。
血液がサラサラになり、全身に酸素と栄養が届きやすくなり、血管の若返りが起こるのです。
肥満の方、見た目は普通でも隠れ肥満の方は、正しいダイエットをすることで劇的に健康になることができるのです。
プチ豆知識:プラークって消せるの?
「じゃあ、血管にたまったプラークって、痩せたら消えるの?」と疑問に思う人もいるかもしれません。
結論から言うと、完全に消えるわけではありません。
でも、
進行を止めたり、小さくすることは可能なんです✨
特に、柔らかい初期のプラークは、食事と運動などの生活習慣改善によって縮小することも。
さらに、善玉コレステロールが増えることで、プラークを安定化させ、破裂を防ぐ効果もあるとされています。
今からの行動で、未来の血管年齢は確実に変えられるんですよ😊
💬補足メモ:今の数値が正常でも安心しすぎないで!
「血圧も正常、コレステロールも問題なし。だから私は大丈夫!」
…本当にそうでしょうか?
実は、過去の暴飲暴食・運動不足などが原因で、すでにプラークができている可能性もあるんです。
特に石灰化して硬くなったプラークは、今の数値に関係なく残ってしまうことも。
でも安心してください✨
今の生活で、
- 悪玉を増やさず
- 善玉を増やし
- 血流を良くして
- 血管の炎症を抑える
この努力を重ねれば、プラークの進行を止めて、破裂しにくい“安定した状態”に導くことができます。
大切なのは、“今”から何をするか。
血管は未来に向かって、いくらでも若返る力を持っています😊💓
◆ 体が軽くなるだけじゃない!心も元気にさせる運動の効用

運動によって分泌されるセロトニンやドーパミンは“幸せホルモン”。
運動を継続することで、
- ストレスの軽減
- 睡眠し質向上
- 自己肯定感アップ
など、メンタルにも良い影響を与えてくれます。
そして、見た目が変わることで「私、変われるんだ」という自信が生まれ、
ダイエットが単なる体重管理を超えて、心の健康にもつながっていきます✨
健康的なダイエットの基本とは?
◆ 正しい食事のポイント

主食、主菜、副菜、汁物をそろえた定食型にするとバランスが整いやすくなります。
- たんぱく質:肉・魚・卵・豆製品などでしっかり補給
- 良質な脂質:オリーブオイル・青魚・アボカドなど
- 炭水化物:玄米や雑穀米など血糖値が上がりにくいものを選ぶ
極端な制限ではなく、栄養バランス重視の食事が、体も心も元気にします✨
加工食品やジャンクフードは控えめにして、“素材の味”を楽しむ工夫も大切です!
◆ 運動は“続けられる”がキーワード
運動は“続けること”が最も重要。
仕事帰りにジムに通ったり、毎日朝1時間走るぞ!と特別なアクションを起こさなくても、自宅でストレッチやエアロバイク、買い物ついでに多めに歩くことも立派な運動です。
- 毎日10分でもOK
- 買い物ついでに遠回りして歩く
- 子どもと一緒にダンスして遊ぶ
「完璧にやらなきゃ」ではなく、できる範囲で気軽に続けることがコツです。
まとめ:ダイエットは、健康を守る“最高の自己投資”

無駄な脂肪は、将来の病気リスクを高める危険因子。
でも、正しい食事と適度な運動を習慣にすれば、
血管も、内臓も、心も若返り、
未来の大切なあなたの命を守り健康になるダイエットができるんです。
ダイエットは「我慢する苦行」ではなく、
今と未来の自分を大切にする、健康貯金です。
そして健康的にやせると、肌の調子も良くなったり、お腹が引き締まったり、
好きな服を自信を持って着られておしゃれも楽しめたり嬉しい効果もたくさんついてきますね😃
今日から、あなたの中の“健康スイッチ”をONにしてみませんか?😊✨