
「好きなものを食べながら、するっと痩せられたら…」
そんな夢みたいなことが、本当にできたら嬉しいですよね。
実は、そのカギを握っているのが たんぱく質。
しっかり摂ることで、代謝は落ちにくくなり、食欲も自然と安定していきます。
だから、極端な我慢やストレスに頼らなくても、体は少しずつ“痩せやすいモード”に切り替わっていくのです。
この記事では、 たんぱく質を味方につけるとなぜやせるのか をわかりやすく解説し、今日から取り入れられる簡単レシピも3つご紹介しますので
ぜひ最後までご覧ください。
たんぱく質で痩せる理由とは?

「なぜ、たんぱく質を意識すると痩せやすくなるのか?」
それには、3つの大きなポイントがあります。
筋肉を守り、基礎代謝を落とさない
ダイエットでカロリーを減らすと、脂肪だけでなく筋肉も減ってしまいがち。
筋肉量が落ちると、エネルギーを消費する力=基礎代謝が下がり、リバウンドしやすい体になってしまいます。
でも、たんぱく質をしっかり摂れば、筋肉を守りながら脂肪をエネルギーとして使いやすくなるため、「痩せ体質」をキープできるのです。
消化・吸収にエネルギーを使う(食事誘発性熱産生)
食べたものを消化・吸収するとき、体はエネルギーを使います。これを「食事誘発性熱産生(DIT)」といいます。
たんぱく質は炭水化物や脂質に比べて、このDITが高い栄養素。つまり、同じカロリーを食べても たんぱく質は消費されやすく、太りにくい のです。
満腹感が長持ちする
ご飯やパンなどの糖質だけの食事は、食べてもすぐにお腹が空いてしまいがち。
一方で、たんぱく質は消化に時間がかかり、食欲を抑えるホルモン(GLP-1やPYYなど)の分泌もサポート。
結果として 「少ない量でも満足できる」 食事につながり、無駄な間食を防ぎやすくなります。
炭水化物・脂質との違い

「痩せる」と聞くと、つい“糖質オフ”“脂質カット”を思い浮かべる人も多いですよね。
でも実際には、炭水化物も脂質も私たちの体に欠かせない大事な栄養素。
大切なのは「何を減らすか」ではなく、どの栄養素を軸にするかなんです。
炭水化物との違い
- 炭水化物は体のエネルギー源。ごはんやパン、麺類を食べると血糖値が上がり、それに合わせてインスリンが分泌されます。
- インスリンは血糖を下げる働きをしますが、同時に「余った糖を脂肪に変える」という作用もあるため、摂りすぎると太りやすさに直結。
- 一方で、たんぱく質は血糖値を急上昇させにくく、脂肪として蓄積されにくいのが大きな違いです。
脂質との違い
- 脂質はホルモンや細胞膜を作るために必須の栄養素。でも1gあたり9kcalと高カロリーで、摂りすぎるとすぐにエネルギー過多になりがち。
- 反対に、たんぱく質は1gあたり4kcal。脂質に比べてエネルギー量が低く、さらに筋肉維持や代謝アップにつながるため、「摂るほどに消費される」側面がある栄養素です。
バランスの要は「たんぱく質を中心に」
もちろん、炭水化物や脂質をゼロにするのはNG。体に必要な役割があるからこそ、適量を摂りつつ、主役を「たんぱく質」に置くことで痩せやすい食事に近づきます。
たんぱく質不足は太りやすさにつながる
たんぱく質は不足することで太りやすい体質に近づいてしまうんです。
筋肉量が減って代謝ダウン
筋肉は「エネルギーを燃やす工場」。
たんぱく質が不足すると筋肉が分解され、基礎代謝が落ちてしまいます。
代謝が下がると同じ量を食べても消費できず、脂肪がたまりやすい体に…。
食欲が乱れて間食が増える
たんぱく質が足りないと、食欲を抑えるホルモンが分泌されにくくなります。
その結果、「お腹が空きやすい」「甘いものが欲しくなる」という悪循環に。間食が増えれば当然カロリーオーバーにつながります。
体調・美容面にも悪影響
髪や肌、爪などはすべてたんぱく質から作られています。
不足すると「肌が荒れる」「髪がパサつく」「疲れやすい」などのサインが出てきて、見た目の印象までマイナスに…。
こうした不調がストレスとなり、過食の原因にもなってしまいます。
健康で美しい肌や髪は、たんぱく質をしっかりとってこそ作られます。
つまり、たんぱく質不足は「太りやすさ」「老けやすさ」「不調の連鎖」を招く大きな落とし穴。
ダイエット中こそ、意識して十分に摂ることが必要なのです。
🔎 たんぱく質不足チェックリスト
次の項目に当てはまるものはありますか?
- 朝食をパンやコーヒーだけで済ませることが多い
- 昼は麺類やおにぎりなど“炭水化物メイン”になりがち
- お菓子や甘い飲み物で間食をしてしまう
- ダイエット中で肉や魚を控えている
- 最近、髪がパサついたり、肌荒れしやすくなった
- 爪が割れやすい・疲れやすいと感じる
- 筋トレや運動をしてもなかなか効果が出ない
✅ 3つ以上当てはまった人は、たんぱく質不足のサインかも!
→ 意識して摂るようにするだけで、体調もダイエットも一気に変わっていきますよ✨
1日の目安量とバランスのとり方
たんぱく質が大事なのはわかったけれど、実際に「どのくらい摂ればいいの?」と疑問に思う方も多いですよね。ここからは目安量を解説していきます。
1日の目安量
- 体重1kgあたり 1.0〜1.5g が基本の目安。体重60㎏の人なら60g~90gが目安になります。
- ダイエット中だったり、筋肉量を保ちたい女性の場合、体重1㎏あたり1.2g~1.6gが目安。体重60㎏の人なら72g~96gが目安になります。
- 運動量が多い人や本格的に筋トレをしている人は、さらに多め(1.6〜2.0g/kg)を意識すると効果的です。
たんぱく質は体にため込めないため、毎食均等にとることが大切です。
食事バランスのポイント
- 主食(ごはん・パン・麺) … エネルギー源に
- 主菜(肉・魚・卵・大豆製品) … たんぱく質の中心
- 副菜(野菜・きのこ・海藻) … ビタミンやミネラルで代謝サポート
👉 「主菜を毎食しっかり摂る」ことを意識すると、自然にバランスが整います。
ダイエットにおすすめの高たんぱく低脂質食材

たんぱく質を摂ることが大切だとわかっても、「どんな食材を選べばいいの?」と迷う人も多いはず。
ここでは、ダイエット中に特におすすめしたい 高たんぱく・低脂質 の食材を紹介します。
🐓 鶏むね肉・ささみ
- 皮を除けば 高たんぱく・超低脂質。
- 値段も手頃でアレンジしやすく、毎日の食卓に取り入れやすい食材。
🐟 白身魚(タラ・カレイなど)
- クセが少なく、消化も良い。
- 脂質が少ないので、夜の食事にも向いています。
🌱 大豆製品(豆腐・納豆・高野豆腐
- 植物性たんぱく質が摂れる。
- 特に納豆は発酵食品でもあり、腸内環境の改善にも役立つ。
🥚 卵
- 「完全栄養食」とも呼ばれる食材。
- ビタミン・ミネラルとのバランスも良く、満足感も高い。
🐟 青魚(サバ・鮭)
- たんぱく質に加え、オメガ3脂肪酸が豊富。
- 脂質は多めでも「良質な脂」としてダイエット中にも積極的に摂りたい食材。
🥛 乳製品(ギリシャヨーグルト・カッテージチーズ)
- 高たんぱくで脂質控えめ。
- 間食やデザート代わりにも◎。
👉 ポイントは「動物性+植物性をバランスよく」。
いろんな種類を組み合わせることで、アミノ酸スコアも整い、効率よく筋肉や代謝アップにつながります。
今日から実践できる!高たんぱくヘルシー簡単レシピ
「たんぱく質が大事」とわかっても、毎日どう取り入れるかがポイント。
ここでは、手軽に作れて飽きずに続けられる ダイエット向きレシピ を3つご紹介します。
🥗 朝食におすすめ!納豆×ブロッコリーのたまごはん焼き

【材料(1人分)】 344kcal
- ご飯…(茶碗小盛り)100g
- 納豆 … 1パック
- ブロッコリー … 35g
- 卵 … 1個
- サラダ油…4g
- 飾り用ブロッコリー…1個(15g)
- ミニトマト…1個(10g)
- 醤油 … 適量
【作り方】
- ブロッコリーは小房に分け、茹でる。茹でたら、たまごご飯に混ぜる方は小さく刻む。
- ごはんに納豆・卵・1のブロッコリーを合わせ、フライパンに油をしいて焼き両面こんがり焼く。
- ミニトマト・飾り用ブロッコリーを添えて醤油をかけて完成。
👉 5分で完成!植物性+動物性たんぱくが同時にとれる優秀ごはん。
🍅 サバ缶×トマト缶の万能ソース

【材量(4人分)】写真は4人分量です。1人分181kcal
- サバ缶(水煮) … 1缶(150g)
- トマト缶(カット) … 1缶(400g)
- 玉ねぎ … 1/2個140g(みじん切り)
- にんにく … 2片15g(みじん切り)
- オリーブオイル … 小さじ1(5g)
- 塩こしょう … 少々
- あれば飾りでローズマリー
【作り方】
- 鍋にオリーブオイルとにんにくを入れて弱火で香りを出す。
- 玉ねぎを加えて炒め、しんなりしたらトマト缶を加える。
- サバ缶を汁ごと加え、10分煮込む。
- 塩こしょうで味を整える。
👉 作り置きOK!パスタソースやオムレツにかけたりとにアレンジもできる万能レシピ。冷たいそばにのせて食べても美味しいです✨
鶏むね肉と焼きまいたけ×大根おろしと大葉と梅肉のせ🍅

【材料(2人分)】写真とカロリーは1人分です😊117kcal
- 鶏むね肉皮なし…160g(生の状態で)
- 大根…260g
- まいたけ… 60g(生の状態で)
- 大葉… 2g(2枚)
- 梅干し… 14g(2個)
- ポン酢… 30g
【作り方】
- まいたけはトースターなどで焼く。
- 鶏むねは皮をとって弱火でゆでる。
- 大根はすりおろし、大葉は千切りに、梅は種をとって包丁でたたく。
- 鶏むね肉はそぎ切りにし、1.2.3.をのせてポン酢をかけて完成。
👉 さっぱりむね肉を大根おろしと大葉、梅と合わせた、爽やかで良質なたんぱく質がとれるダイエットレシピです✨
まとめ

たんぱく質は、ただ「筋肉を作る栄養素」ではなく、
代謝を守り、消費カロリーを増やし、満腹感を長持ちさせる ――まさにダイエット成功のカギとなる栄養素です。
不足してしまうと、筋肉量が減って代謝が落ち、食欲の乱れや美容面の不調につながってしまいます。
逆にしっかり摂ることで、痩せやすい体質作りや自然な食欲コントロールをサポートし、元気でキレイな毎日に近づけるのです。
鶏むね肉をはじめ、卵・魚・大豆製品・乳製品など、身近な食材を組み合わせれば、無理なく毎日続けられます。
そして、今日紹介したような簡単レシピを取り入れることで、
「好きなものを食べながら、無理なく痩せる未来」に一歩ずつ近づいていけるでしょう。
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